東銭湖の旅 | 勾践の館~寧波滞在記~

東銭湖の旅

ゴールデンウイーク4日目。

今日は寧波市内の「東銭湖」に行ってきました。


東銭湖


東銭湖は浙江省でいちばん大きな天然淡水湖で、面積は杭州の西湖の4倍です。

その歴史は古く、春秋時代の覇者・勾践(私のネットネームでもありますが)の

家臣・范蠡(はんれい)が呉を滅ぼして身を引いた後、

西施(せいし・中国四大美人のひとり)をつれてここに隠居生活を送ったといわれています。

范蠡は陶公(とうこう)と呼ばれており、現在でもその名前が地名に残っています。

越王勾践と関係が深いならば行かないわけには行かない、ということで、

この休みを利用して行ってきました!

10時に大学を出発し、バスに乗って移動!

しかし、いきなりバスがストップしました。

少しマラドーナが入っているバスの運転手(単なるデブともいう)は外に飛び出し、

前方に止まったトラックの運転手を呼び、なにやらわめき始めました。

バスでのいざこざ

バスの乗客も口論に参戦し、マラドーナもどきもさらにヒートアップ

話によると、バスが追い越し(追い越され?)の際、トラックのサイドミラーにぶつかったとのこと

一時はこのまま路上に取り残されてしまうのと思われましたが、

幸いにも双方が示談し、事なきを得ました。やれやれ。

もし、日本で公共交通機関が事故ったらもう大ニュースのはずなのに、

示談で済ませるところはすごいです。

交通事故に巻き込まれながらも、12時前に東銭湖・湖心景区に到着。

20元の入場券を買って、中に入りました。


ゴールデンウイークの割にはそんなに込んでいないし、

また天気も少し暑いくらいだったので快適でした。

中は小普陀と呼ばれる寺が多数ありました。

私はそれほど宗教に関心がないので熱心に拝むというようなことはしませんでしたが、

主だったものに手を合わせました。

寺群よりも周りの風景がすばらしい。

ここに勾践が覇を唱えたのか」と広大な湖を前に感傷に浸ることができました。

また、湖や周りの山々といった風景だけでなく、

時代を感じさせる民家は、古い物好きの私にはたまりませんでした。


東銭湖周辺民家



しばらく遊んだ後、金と戦った南宋の英雄・岳飛を祀った岳王廟に行ってきました。

なぜここに岳飛の廟があるのかは、話せば長くなるので詳しくは語りませんが、

ここの出身だった南宋の宰相が、岳飛の名誉を回復したので、それを記念して建てたとされています。

廟は小さく、中央に岳飛像が祭られているようなシンプルなつくりでした。

ちょっと手入れが行き届いてなくて残念。


岳飛像


あと、この辺りは客引き&物乞いがひどくたくさんいて、あんまりいい観光地とは言えません。

展示物の状態も悪いし・・・。もう少し整備してほしいものです。


交通事故でどうなることかと思った小旅行でしたが、

7時に無事に帰宅することができました。


以下に東銭湖までのアクセス・費用などをあげておきます。参考にどうぞ。



寧波大学367区間線(2元)20分→体育館K901(2元)1時間20分→東銭湖(湖心景区・終点)

(市内に住んでいる人)火車南駅K901(2元)→東銭湖(湖心景区・終点)


湖心景区:入場券 20元

       手漕ぎボート(紹興にあるようなタイプの舟) 1時間30元

       貸切自転車 1時間15元

       景区内移動バス 5元

       小普陀素園  三鮮豆腐 12元、西芹百合 12元、ご飯 2元

         (帰り際になぜか十字架のペンダントのようなものをもらいましたが、

          小普陀でキリスト教物をもらうのは興ざめだったので、変えてもらいました)


岳王廟:入場券 10元

     (バスから降りると客引き&物乞いに囲まれます。ご用心を)