「浦島太郎」・・・
今日は寧波大学に赴任してからいちばん悲しい日だった・・・。
実は今日は日本語科の2年生の演劇「浦島太郎」が上演されるはずだった。
でも、発表の1時間前になって突然の中止・・・反日デモの影響である。
日本語による演劇発表によって、大きな混乱が起こると考えた学校側が、
大学の秩序を守るために日本語科の発表に対して辞退するように言ったようだ。
秩序を守るためとはいえ、長い間苦労して練習を重ねた学生たちにとって、
この通告はあまりにもひどいものである。
私もビデオを準備して楽しみにしていたが、こういう結果になって非常に残念である。
でも、もっとかわいそうなのは、学生たちである。
学生たちは、悔しさのあまり涙を流した。
反日デモによって大使館や日本料理店、日系スーパーなどに被害が出ている。
中国がとても好きな私にとって、これは心が痛むことではある。
でも、今回の件で、反日デモのいちばんの被害者は私たち日本人ではなくて、
私たちの学生であると思った。
上演されなかった「浦島太郎」、別の日に必ず上演されることを希望します。