遂に上海で・・・ | 勾践の館~寧波滞在記~

遂に上海で・・・

今、中国で一番話題になっていることは、

なんと言っても日本の歴史教科書問題日本の常任理事国入りのことである。

 

この週末は、日本政府に対するデモが中国各地で行われたようである。

特に、北京・広州・深圳(しんせん)・成都では大規模だったようだ。

私は今日はずっと家にいたのでよく分からないが、ここ寧波市でもデモがあったらしい。

 

さっきインターネットのニュースを見たら、上海の留学生がビール瓶で(!?)殴られたようですねぇ。

 

教科書問題については、わたしは中国側の訴えは理解できる。

以前も少し言ったが、地理の教科書 はありのままの中国を伝えているとは言いがたい。

最近私が授業の参考に用いている歴史の教科書も、学習内容削減の影響か分からないが、

具体的な記述に欠ける(例えば、「盧溝橋事件」は「北京郊外の」というように書いてある)。

(一部学生に見せたが、この教科書に関していえば、歪曲はないと言っていた。

ただ、やはり内容の薄さという点では、私と同意見だった)

 

話題の「新しい歴史の教科書」は私は実際に見たことがないので具体的なコメントできないが、

聞いた情報だけ集めてみても、とても日本の生徒たちにこれを使って教えることができない。

 

私は中国にいるし、このページを見ている学生たちもいるのであんまり大きいことは言えないが、

デモをすることは結構だが、暴力に訴えるのは果たしていかがなものだろうか・・・。

日本の歴史教科書・常任理事国入りに反対することが、

日本人を殴ったり国旗を燃やしたりしてもいいという説明にはならない。

 

私は中国にいて、日本と中国が様々な政治的な問題を乗り越えて、

いつまでも仲のよいいい関係であって欲しいと願っている。

一番大切なことは、同じ過ちを繰り返さないということだ。

 

ちなみに私は大丈夫です。大学の中は安全です。